UNMANNED 無人駅の芸術祭/大井川

Artist

TAKAGI KAORU  TAKAGI KAORU

内なる器は際限なく育っていくはず。

内なる器は際限なく育っていくはずだ。
集落という環境をお借りして、その現場をお見せしたいと思うのです。

感謝しかない数年です。
現場で作品が進化していけることは私の理想です。
作品が集落の中で生きる人や外から関わる人によって、ほんのりとじわじわと姿を変えていく。
今回は見えづらい、芸術祭が終わってからまた始まるまでの間に起こっている日々をどうにか表せないかと考えました。
茶畑に携わり、サポーターのパワーアップに期待し、
集落の人々からの認識を肌で感じ、外へ向けての目線を伝え広げていく時間に溢れ、
全てが各々に作用し影響し合い、それぞれの景色を変える一コマになっています。

「皿の縁を超えて外を見る」ドイツ人の友人が教えてくれてことわざです。
自身のサークルから少しだけでも出てみる。
そんなことがほんの少しそこかしこで行われることで、
同じタイミングで縁から出たもの同士がたまに出会ってしまうような時間を多く得るようになりました。

水引作品の中で、数名の方とこの作品について話す時間を持とう思います。
その時には私たちのお茶と一緒に。
この一年のあらゆるものの育ち方を話せたらと思います。
3月2日に水引会場にてお茶会を開催

設置場所

抜里駅 元鈴木家(島田市川根町抜里1092)

Map

抜里の茶畑に色を咲かせる

私たちは自身で見ている日々の景色を意識することもなく暮らしている。
収穫されなくなった茶畑が増えている。手入れをされなくなると茶畑はそこだけ森のようになり荒れていく。その森のような茶畑にみんなで「色」を咲かせ自分の手で風景を変える体験を2023年11月に約40名で開催した。

設置場所

東原(ひがしばら)の茶畑

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Artist profile

TAKAGI KAORU

粘土による器のほか、水引を使った立体造形をつくる。器とは有形無形のものを湛える(たたえる)ことで、ものの変化や潜在的な物語を捉えることができる道具になると考えている。したがって食器などにとどまらず、さまざまなもの(ときには家屋や人の内面)のなかに器を見出す。自作の磁器を使ったパフォーマンスは、道具と環境の相互作用により、参加者が自身の内なる器の存在に気づく機会になっている。自作の器で食事を提供することで街中にさまざまな関係性と物語をうむスペース「ひととき」を主宰。器の可能性を追求し続ける作家。

CV

1993 陶芸家 板橋廣美に師事
1994-1995 Bゼミ
1999 ブランド「Wo shi Ribenren」を立ち上げる
2011 活動スペース「ひととき」をオープン

展示会等

2021 「作家」をつくってみませんか?/国立国際美術館アクティビティパレット
2018 粘土と語って遊ぼう ー 見えない「内側」のかたちを探る ー/目黒区美術館
2016 身も蓋もある/nowherer/神奈川県鎌倉市
2015 自身のお道具をお持ちですか?/matohu/東京都渋谷区神宮前

その他

著書 「皿と血」(2018年)

過去作品

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