Artist
かずさ Kazusa
「碗琴道島田流」
滞在中印象的だった、大雨で流された土砂によって削られた山肌と倒木、壊滅してしまった道と作られた違う道。その道を通って山頂から見下ろす鵜山の七曲り。
簡単ではないけれど、寄り合って考え、盃を交わせばまた笑うことができるということを、大井川鐵道の無人駅とそこから広がる集落で出会うものが教えてくれている。
島田市に滞在して経験したことから「農の作法」「茶飲み話の作法」「宴会の作法」をキーワードに組み立てた「碗琴道島田流」を制作する。
碗琴道とは、2010年より制作している食器を用いたパフォーマンス作品。何もないところに食器を運び、並べ、音を鳴らし、しまい、立ち去るまでを創作した作法に則って行う。
何度でも回復する日々の営みの中にある喜びを表現したい。
*会期中の木~日にパフォーマンスを開催
Artist profile
かずさ
自身のナラティブと向き合いながら、主にインスタレーション、パフォーマンス、テキストなどによる表現活動を行う。個人的な家族間、人間関係、愛における問題は誰しもがそれぞれ向き合い続けるものであり、作品を通してそれぞれの個人の思考を駆動させるようなものとなることを願い発表している。
2007年より「米」をモチーフに制作を始める。 一からの無限の広がりと、永遠を示唆するものとして米をモチーフに扱っている。
CV
兵庫県出身横浜市在中。2022年より活動名を本名「安部寿紗」から「かずさ」に変更。
2012 ~2013 清島アパートアーティストインレジデンス
2017~2018 清島アパートアーティストインレジデンス
2019~ 黄金町アーティストインレジデンス
展示会等
2023 個展「藁う手」(gallery full⇄empty、東京)
2021 BUKATSUDO gallery企画展 art is calling「わたしのよるべ」(BUKATSUDO、横浜)
2021 パリコレッ!ギャラリーvol.8 安部寿紗「偶然の賜物(たまもの)」(町田パリオギャラリー、東京)
2021 横浜市民ギャラリーあざみのshowcase gallery「安部寿紗展」(横浜市民ギャラリーあざみ、横浜)
2017 個展「遍照」(はじまりの杜、兵庫県川西市)
2015 個展「トリイ」(FIGYA、大阪)
2012 個展「かみさまの食事」(紙屋公民館、大分県別府)
2008 個展「お米展 」(ギルドギャラリー、大阪)
グループ展
2022 杉並学園アートプロジェクト「いとまの方法」(杉並学園、東京)
2021 黄金町バザール2021「サイドバイサイドの作り方」(横浜黄金町)
2021 無人駅の芸術祭/大井川 UNMANNED(代官町、静岡県島田市)
2020 黄金町バザール2020「アーティストとコミュニティ」(横浜黄金町)
2018 jeju art fair 2018「旅館と芸術家」部門(韓国済州島)
2018 SICF18(スパイラル、東京)
2017 jeju art fair 2017(韓国済州島)
2017 ジ・温泉カタログ展(寿温泉、大分県別府)
2011 Happy maker in 高野山2011 (霊宝館迎賓館、和歌山県高野山)
2009 Happy maker in 高野山2009(成慶院、和歌山県高野山)